BCMの取り組み
ステークホルダーとの協調を図り、非常時においても社会的責任を果たすべく、BCM(*1)を推進しています。
BCMは単なる緊急対応ではなく、重要な経営施策の一つです。BCMプロジェクトを立ち上げ、プロジェクトメンバーを中心に活動しています。また、今後も継続的にBCMを推進していくため、委員会の設置を予定しています。
当社のBCP(*2)は仕組み・備え・意識の3つの要素からなっています。
例えば、「仕組み」は規則・規定の制定や安否確認システムの確立、
「備え」は工場の装置固定や耐震対策、備蓄品整備、「意識」はBCP訓練の実施等です。
*1 BCM…Business Continuity Management、事業継続マネジメント
*2 BCP…Business Continuity Plan、事業継続計画
BCP訓練
BCP訓練の目的は、臨場感のある訓練を通して、経営層に限らず、従業員も含めた全社的なBCMの向上を図り、不測の事態に対応できる能力を身につけることです。
訓練は、事前に内容を参加者に知らせないブラインド方式としました。参加者に対し当社において起こりうる事象を次々に仕掛けていく方式です。参加者には、その都度、適切な判断と適切な対応が求められます。
当社は、酸・アルカリなどの薬品を扱っていることを踏まえ、屋外塩酸タンクの破損、クリーンルーム薬品庫内での薬品落下による漏洩への対応を訓練で実施しました。
また、お客様の製品を預かり、加工するという業務を踏まえ、お客様からの製品の問い合わせに対応し、停電を想定した暗い部屋の中で製品を探すといった訓練も実施しました。
今後さらに、組織としても個人としても情報処理能力を高め、臨機応変に対応できるようにグループ内で訓練を定期的に実行し、お客様をはじめとするステークホルダーの皆様により安心していただける取り組みに努めてまいります。